三国志っぽい歴史ミステリ小説（鍾会主人公）「易的な死」連載開始
てことで、4月に思いついた三国志の歴史ミステリ、やっと公開（連載開始）までたどり着いたり……。
三国志の時代、鍾会と阮籍が奇妙な殺人事件の謎に挑む。歴史ミステリ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880810751
（カクヨム）
三国志の時代、鍾会と阮籍が奇妙な殺人事件の謎に挑む歴史ミステリーです。
鍾会主人公の三国志+ミステリっぽい小説の連載をはじめました。
読んでいただければうれしいです。よろしくお願いします。
とりあえず3話まで（intro含）公開して5,073文字とか。
とりあえずカクヨムだけでいいかなとか。
連載中にあちこちやっても、修正とか手間なだけだし。
久しぶりの小説公開なので（1月末以来）わりと新鮮な気分ではあったり。
作品「易的な死」について
書いている途中（まだ終わってないけど）や公開前は、作品について書きたいけど公開もしていないのにむなしすぎると思って控えるけれど……。
公開後にはなんか反動で、もういいやってなるのが微妙なところ。
公開前にブログ記事とかも書いておけばいいのかもしれないけれど、そこまではいかなかった。
基本的には、鍾会主人公で、孫壱殺人事件を題材とする歴史ミステリー、というつもり。
5章（序章含む）構成で、だいたい5万文字以上程度の予定だけれど、長さについてはどうなるかはまだわからない。
最終的に削るか加筆するかで変わってくるし。
三国志小説でもあるけれど、わりと世説新語小説でもあるのかもと思ってたり。
今回公開した部分（3話まで）ではあんまりその成分ないけど。
とりあえず鍾会は基本的にほぼずっと登場しているので、個人的にかなり幸せではあったり。楽しいし。
ていうか、鍾会の創作については、動画（更新停止中）以来なので、かなり久しぶり。
作品「易的な死」情報？
カクヨムは説明文（キャプション的なもの）の上限が1万文字なので、かなり自由に使えたり。
主な登場人物とかはここに書けば一番いいかなとか。
とりあえずこっちにも収録。
三国志の時代、鍾会と阮籍が奇妙な殺人事件の謎に挑む歴史ミステリです。
（2016.05.27）連載開始です。今回の更新部分では、鍾会が在りし日の孫壱と話をするところまでです。
登場（言及）する人物は、鍾会、孫壱、何晏の3人。知らないという場合は説明文の「主な登場人物」で確認していただければと思います。
よろしくお願いします。
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張良の再来と評された鍾会と竹林の七賢の阮籍が奇妙な殺人事件の真相を追う。
「（259年）十一月癸卯、車騎将軍孫壱が婢によって殺害された（十一月癸卯車騎将軍孫壱為婢所殺）」
（「三国志」高貴郷公紀）
呉から魏に降った孫壱の殺害――それは本当に婢によって行われたものだったのか？
孫壱邸に残された奇妙な死体、意味深な手紙、次第に繋っていく様々な過去、その他諸々の謎。
大将軍司馬昭の命を受けたその腹心鍾会は、竹林の七賢のひとり阮籍とともに真相に挑む……。
■内容（目次）
○序章 事件前……鍾会と在りし日の被害者の思い出。
○第1章 依頼……司馬昭の命を受けた鍾会は阮籍を訪ね、一緒に孫壱殺人事件を調査をするよう依頼する。
○第2章 現場……鍾会と阮籍は現場である孫壱邸に向かう。事件の詳細や関連する人々について。現場の現在（第1節）と過去（第2節）にわかれる。
○第3章 推理……阮籍による推理。
○第4章 推理改……さらなる推理。鍾会は事件の全貌に対する推理に満足する。
■設定（時期）
序章……259年初夏
1章～……259年冬～
■設定（場所）
洛陽（魏の都）他
■主な登場人物
鍾会（しょうかい）……225-264。字は士季。魏の人。司馬昭（大将軍）の腹心。諸葛誕の乱（257-258）では策謀を担当し、世間の人々から張子房（張良）のようだと賞賛された。また、文学、書、易等の学問にも優れていた。後に蜀を滅ぼした後（263）、姜維と親密になり鍾会の乱を起こし失敗して殺された。
阮籍（げんせき）……210-263。字は嗣宗。魏の人。詩人、竹林の七賢の一人として有名。ただし実際は別に隠者のようにくらしていたわけではない。「晋書」に伝があり、それによると司馬昭からの評価は高かったが当人は保身のため嫌々従っていただけのようである。
孫壱（そんいつ）……？-259。孫堅の弟孫静の孫。257年、諸葛誕の乱の最中、孫綝に殺されそうになり呉から魏に亡命した。亡命後は車騎将軍・儀同三司・呉侯と厚遇されたが、259年11月18日、妻邢氏を恨んだ婢によって共に殺された。
邢氏（けいし）……？-259。先代皇帝曹芳の妃（貴人）。曹芳が廃された後、孫壱に妻として与えられた。性質はきつく婢たちから恨みをかっていた。孫壱と共に殺される。
■人物（その他）
曹芳（そうほう）……232-274。魏の皇帝（斉王）。254年に司馬師に廃された。廃されたが殺されてはいない。
曹髦（そうぼう）……242-260。魏の皇帝（高貴郷公）。254年14歳で即位。即位時、鍾会から「才は陳思王（曹植）と武は太祖（曹操）と同程度」と評された。文学や学問を愛好し、鍾会とは文学の趣味で親しかった。260年には自ら剣をふるって司馬昭を倒そうとするがうまくいかず殺される。
司馬昭（しばしょう）……211-265。魏の大将軍。司馬懿（-251）の子、司馬師（-255）の弟。子の司馬炎は後に晋を建国（265）。258年には晋公になること等を進められたが辞退している。鍾会は腹心の謀臣。
孫綝（そんちん）……231-258。呉の皇族。孫権の死後実権を握った諸葛恪（-253）を殺した従兄の孫峻（-256）が急死した後、呉で実権を握っていたが258年に殺された。
曹爽（そうそう）……?-249。 字は昭伯。父は曹真。 魏の皇族で、魏の大将軍。曹叡の死後司馬懿とともに曹芳を補佐した。後に司馬懿のクーデターにより殺された。
何晏（かあん）……?-249。字は平叔。魏の人。学者。玄学の創始者。後漢の大将軍何進の孫。母親が曹操の側室になり曹操に養われた。妻は公主（曹操の娘）。曹爽と親しく、曹爽がクーデターにより司馬懿に殺されると何晏も殺された。
王弼（おうひつ）……226-249。字は輔嗣。魏の人。学者。玄学の創始者。 鍾会の友人。「老子」「易」につけた注は現在にも伝わっている。24歳で早世した。
諸葛誕（しょかつたん）……？-258。字は公休。魏の人。257年寿春で反乱を起こす（諸葛誕の乱）。258年殺された。
姜維（きょうい）……202-264。字は伯約。蜀の人。天水出身。しばしば魏の隴右（涼州）に北伐を繰り返していたが、258年以降262年までは成都にいて北伐は行っていない。後に蜀滅亡後、鍾会と親しくなり鍾会の乱に協力するが失敗して殺された。
孫氏（そんし）……孫壱の妹。滕胤（とういん）の妻。257年に夫である滕胤は孫綝に敗れて殺され一族は族滅させられたが、彼女自身は皇族であり孫壱の妹であることから殺されずに済んだ。兄孫壱とともに魏に降る。
■用語
竹林の七賢（ちくりんのしちけん）……魏晋の時代、俗塵を避けて竹林に集り清談を行ったとされる人々。 阮籍（げんせき）・嵆康（けいこう）・山濤（さんとう）・向秀（しょうしゅ う）・劉伶（りゅうれい）・阮咸（げんかん）・王戎（おうじゅう）の七人。古来、絵の題材としても好まれた。
清談（せいだん）……魏晋南北朝時代に流行した談論。世俗を離れた哲学的議論。竹林の七賢が好んで行ったとされる。テーマは人物評価や玄学関連等。
玄学（げんがく）……魏晋南北朝時代に流行した思想。別名、三玄の学とも。三玄とは「老子「莊子」「周易」の三つであり、これらを重んじた。魏の何晏、王弼が創始者とされ、代表的な思想家としては他に竹林の七賢でもある阮籍、嵆康なども含まれる。彼らのあいだでは清談（人物評価、形而上学的議論等）も好まれた。
「世説新語」（せせつしんご）……おもに魏晋南北朝時代の人々の言動を収録した小説集。著者は南朝宋の劉義慶。竹林の七賢や鍾会、王弼、何晏等がしばしば登場する。
■備考
※セルフレイティング（残酷描写有り）について……変死体の描写がある程度
※史実？……鍾会と阮籍の調査関連、推理関連、孫壱殺人事件の詳細はオリジナル設定、それ以外は基本的に解釈（の予定）
■その他
長さは、5万字以上の予定です。
よろしくお願いします。
まとめ
せっかく公開したわけだし、もう少し書きたいこともあるけれど、とりあえず今はいいかなあ。
とりあえず公開できたのは何より。あとは続きを公開できるようにしたいな。完結目指して。
ていうか、月末は忙しいから次の更新は来月になる（てかそうじゃないとリアルで困る）と思うけれど。
ただ、一応ミステリー（のつもり）なのもあって、まだ殺人事件も起きてないとか早く死体出したいとか、ミステリー小説だからと思わないと、色々おかしい発想に思えてきたり。
まあぼちぼち……。
読んでいただければうれしいです（まだ殺人もおきてないけれど）。
よろしくお願いします。
おわり。