孫盛（呉）は、孫盛（安国）と同名の人物。呉の武将である。魏の張郃と戦った。
孫盛（安国）と同名であることが、もっとも目立つ点か。
孫盛（呉）についての記述は、朱然伝の「孫権は孫盛を派遣し、一万の兵を率いて、長江の中洲に配備をすると、四方に防御壁をそなえた塢を設け、外がわから朱然の応援をさせた。張郃が兵を中洲に渡して孫盛を攻めてくると、孫盛は支えきれず、すぐさま退却をした。」の一箇所だけである。
一万の兵を預けられる程度の地位ではあったらしい。
孫姓ということで、呉の皇族なのかもしれない。
参考資料――三国志
（朱然伝）
魏遣曹真、夏侯尚、張郃等攻江陵、魏文帝自住宛、為其勢援、連屯囲城。
権遣将軍孫盛督万人備州上、立囲塢、為然外救。
郃渡兵攻盛、盛不能拒、即時欲退、郃據州上囲守、然中外断絶。黄武元年（222）、劉備が兵を動員して宜都に攻撃をかけてくると、朱然は、五千人を率いて、陸遜と力をあわせつつ劉備の進出を防ぎ止めた。
朱然は、別働隊となって劉備の先鋒に攻撃をかけてこれを打ち破り、またその退路を遮断したので、劉備は打ち敗かされて逃走した。征北将軍の官を授けられ、永安侯に封ぜられた。
魏は曹真・夏侯尚・張郃らを遣って江陵の攻撃を命じ、魏の文帝自身は宛まで軍を進めてそこに留まると、背後から加勢をした。魏の軍は、陣地をいくつも連ねて江陵の城を包囲した。
孫権は孫盛を派遣し、一万の兵を率いて、長江の中洲に配備をすると、四方に防御壁をそなえた塢を設け、外がわから朱然の応援をさせた。
張郃が兵を中洲に渡して孫盛を攻めてくると、孫盛は支えきれず、すぐさま退却をした。
張郃は中洲の塢をぶん取って立てこもり、朱然は、外部との連絡が絶たれてしまった。
参考資料――索引（ちくま）
⑦165,166