諸葛亮伝の悪いところがあるとすれば、分量が多くて注も長く引用されていたり、わかりづらいところはあるかも。
諸葛亮の死と怪しい赤い星
とりあえず注のなかでもお気に入りの一つ(オカルト趣味的に)がこれ。
(諸葛亮伝注)
晉陽秋曰:
有星赤而芒角,自東北西南流,投於亮營,三投再還,往大還小。
俄而亮卒。『晋陽秋』にいう。
赤くてとがった星が東北より西南に流れて、諸葛亮の陣営に落ち、三たび落ちて二度は空に戻った〔が、三度目は落ちたままだった〕。落ちたときは大きく、戻るときは小さくなっていた。
にわかに諸葛亮はなくなった。
「其年八月,亮疾病,卒于軍,時年五十四。」のところの注。
『晋陽秋』の著者は孫盛なので、孫盛ファン(になりつつある)的にも、さすが孫盛さんという箇所でもあったり。
こういう話を残してくれる、あるいは作ってくれる(どっちなんだろうか悩むけど、どのみち孫盛の価値観や美意識で選別されてるんだし)から、やっぱ孫盛はすごいなあとか。
で、孫盛はおいといて。
諸葛亮とオカルト?
星とかはあんまり知識がない(この当時重要だったぽいけど)から難しいけれど。
ただ、オカルトは好きなので、やっぱりこれは宇宙船だったらいいなあとか、そういうロマンは感じていたり。
宇宙船以外にはどういう解釈ができるんだろう、これ。
占いとかなのかな。
で。
諸葛亮がオカルト的な能力があるという像は、後にはメジャーになってくるみたいだけど。
演義とか。
予言能力も持っていたりすることになっていたり(→馬前課)。
そういう諸葛亮像の始まりはどのあたりにあるのかなとか。
これとかで、孫盛はその立役者の一人くらいにはならないかな。
とか思いついたり。
おわり。