2016.03.25
2371文字 / 読了時間:3分程度

宋建(そうけん)。
184年、涼州で王国と共に反乱を起こす。
枹罕で河首平漢王を自称。涼州で30年間自立していた。
214年10月、夏侯淵に枹罕を落とされ斬られた。

参考資料――索引(ちくま)

①97,105
②147
③117,229
④266
⑤330

①97,105……武帝紀(本文、注献帝伝)
②147……夏侯淵伝(夏侯淵に斬られたため詳細)
③117,229……張既伝(夏侯淵とともに宋建討伐、処理他)、張郃伝
④266……諸葛誕伝注(毌丘倹、諸葛誕とともに反乱を起こしたものはろくな最後を迎えないという事例。内容は信頼性?)
⑤330……周羣伝注(予言のなかで宋建に触れている)

184年(光和7、中平元-霊帝)

後漢書-董卓伝

中平元年,拜東中郎將,持節,代盧植擊張角於下曲陽,軍敗抵罪。其冬,北地先零羌及枹罕河關腢盜反叛,遂共立湟中義從胡北宮伯玉、李文侯為將軍,殺護羌校尉泠征。伯玉等乃劫致金城人邊章、韓遂,[一]使專任軍政,共殺金城太守陳懿,攻燒州郡。明年春,將數萬騎入寇三輔,侵逼園陵,托誅宦官為名。詔以卓為中郎將,副左車騎將軍皇甫嵩征之。嵩以無功免歸,而邊章、韓遂等大盛。朝廷復以司空張溫為車騎將軍,假節,執金吾袁滂為副。[二]拜卓破虜將軍,與蕩寇將軍周慎並統於溫。並諸郡兵步騎合十餘萬,屯美陽,[三]以□園陵。章、遂亦進兵美陽。溫、卓與戰,輒不利。十一月,夜有流星如火,光長十餘丈,照章、遂營中,驢馬盡鳴。賊以為不祥,欲歸金城。卓聞之喜,明日,乃與右扶風鮑鴻等並兵俱攻,大破之,斬首數千級。章、遂敗走榆中,[四]溫乃遣周慎將三萬人追討之。溫參軍事孫堅[五]說慎曰:「賊城中無谷,當外轉糧食。堅願得萬人斷其運道,將軍以大兵繼後,賊必困乏而不敢戰。若走入羌中,並力討之,則涼州可定也。」慎不從,引軍圍榆中城。而章、遂分屯葵園狹,反斷慎運道。慎懼,乃□車重而退。溫時亦使卓將兵三萬討先零羌,卓於望垣北[六]為羌胡所圍,糧食乏絕,進退逼急。乃於所度水中偽立□,以為捕魚,而潛從□下過軍。[七]比賊追之,決水已深,不得度。時觿軍敗退,唯卓全師而還,屯於扶風,封斄鄉侯,邑千戶。[八]  

注[一]獻帝春秋曰:「涼州義從宋建、王國等反。詐金城郡降,求見涼州大人故新安令邊允、從事韓約。約不見,太守陳懿勸之使*(王)**[往]*,國等便劫質約等數十人。金城亂,懿出,國等扶以到護羌營,殺之,而釋約、允等。隴西以愛憎露布,冠約、允名以為賊,州購約、允各千戶侯。約、允被購,『約』改為『遂』,『允』改為『章』。」

214年(建安19-献帝)

(武帝紀)

初、隴西宋建自称河首平漢王、聚衆枹罕、改元、置百官、三十余年。
遣夏侯淵自興国討之(214)。
冬十月、屠枹罕、斬建、涼州平。

そのむかし隴西の宋建が河首平漢王を自称し、枹罕に軍勢を集結し、改元し、百官を設置してから、〔今まで〕三十余年を経過していた。夏侯淵を派遣し興国から討伐に向かわせた。冬十月、枹罕を陥落させ、宋建を斬り、涼州は平定された。

(夏侯淵伝)

初、枹罕宋建因涼州乱、自号河首平漢王。太祖使淵帥諸将討建。淵至、囲枹罕、月余拔之、斬建及所置丞相已下。淵別遣張郃等平河関、渡河入小湟中、河西諸羌尽降、隴右平。太祖下令曰、「宋建造為乱逆三十余年、淵一挙滅之、虎歩関右、所向無前。仲尼有言、『吾与爾不如也。』」

それより以前、枹罕の宋建は涼州の混乱につけこみ河首平漢王と自称していた。太祖は夏侯淵に諸将を統率させ、宋建討伐に向かわせた。夏侯淵は到着すると、枹罕を包囲し、一ヶ月余りでこれを陥落させ、宋建と彼が任命した丞相以下の官吏を斬り殺した。夏侯淵は別に張郃を派遣して河関を平定させ、黄河を渡って小湟中に侵入させた。河西にいる羌の諸部族はことごとく降伏し、隴右は平定された。

(張既伝)

其後与曹洪破呉蘭於下辯、又与夏侯淵宋建、別攻臨洮、狄道、平之。
是時、太祖徙民以充河北、隴西、天水、南安民相恐動、擾擾不安、既仮三郡人為将吏者休課、使治屋宅、作水碓、民心遂安。

(張郃伝)

与夏侯淵討鄜賊梁興及武都氐。又破馬超、平宋建。

(周羣伝注)

續漢書曰:建安七年,越巂有男子化為女人,時群言哀帝時亦有此,將易代之祥也。至二十五年,獻帝果封于山陽。十二年十月,有星孛於鶉尾,荊州分野,群以為荊州牧將死而失土。明年秋,劉表卒,曹公平荊州。十七年十二月,星孛於五諸侯,群以為西方專據土地者皆將失土。是時,劉璋據益州,張魯據漢中,韓遂據涼州,宋建據枹罕。明年冬,曹公遣偏將擊涼州。十九年,獲宋建,韓遂逃於羌中,被殺。其年秋,璋失益州。二十年秋,曹公攻漢中,張魯降。〉

(諸葛誕伝)

傅子曰、宋建椎牛禱賽、終自焚滅。文欽日祠祭事天、斬於人手。諸葛誕夫婦聚会神巫、淫祀求福、伏屍淮南、挙族誅夷。此天下所共見、足為明鑒也。

216年(建安21-献帝)

(武帝紀注)

献帝伝載詔曰、
「自古帝王、雖号称相變、爵等不同、至乎褒崇元勛、建立功徳、光啟氏姓、延於子孫、庶姓之与親、豈有殊焉。昔我聖祖受命、創業肇基、造我區夏、鑒古今之制、通爵等之差、尽封山川以立籓屏、使異姓親戚、並列土地、據国而王、所以保乂天命、安固万嗣。歴世承平、臣主無事。世祖中興而時有難易、是以曠年数百、無異姓諸侯王之位。朕以不徳、繼序弘業、遭率土分崩、群凶縱毒、自西徂東、辛苦卑約。当此之際、唯恐溺入於難、以羞先帝之聖徳。賴皇天之霊、俾君秉義奮身、震迅神武、捍朕於艱難、獲保宗廟、華夏遺民、含気之倫、莫不蒙焉。君勤過稷、禹、忠侔伊、周、而掩之以謙讓、守之以彌恭、是以往者初開魏国、錫君土宇、懼君之違命、慮君之固辞、故且懐志屈意、封君為上公、欲以欽順高義、須俟勛績。韓遂、宋建、南結巴、蜀、群逆合従、図危社稷、君覆命将、龍驤虎奮、梟其元首、屠其窟棲

参考

宋建と結んだ巴蜀関係者って誰

備考

作業中。











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