2016.01.04
3280文字 / 読了時間:4.1分程度
game

最近、大航海時代onlineで遊んでて、なんとなく以前ロードス島攻防戦のイベントやってたっけって思いだしたので探してみたり。

▼大航海時代onlineライブイベント-ロードス島沖海戦を振り返る

大航海時代onlineライブイベント
ロードス島沖海戦
実施日時:2006年5月24日(水)~6月3日(土)
http://www.gamecity.ne.jp/dol/live_event/060517.htm

http://www.4gamer.net/news/history/2006.05/20060517183621detail.html
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060517/dol.htm
http://dengekionline.com/data/news/2006/5/17/b7217cf5a2b23fcba353f092bd261823.html

rodosu1

もう10年近く前のイベントだったことが判明。

てかDOLは今年10周年とかのはずなので、かなり初期のイベントだったのかっていう。

結構凝ったイベントとイベント用特設サイトで、懐かしい気分でもあったり。
最近のイベントはもっとさっぱりしてるよねとか。

で、リラダン騎士団長の航海者(プレイヤー)への手紙とか、聖ヨハネ騎士団の団員の紹介とか、楽しい。

rodosu2

ネトゲは、イベントのやり直しができないのがものたりないかも。
特にライブイベントは絶対にだし。

イベントの教皇庁からのお手紙。

教皇庁情報官より通達

オスマントルコ艦隊は、現在イスタンブールにて大規模な侵攻を 準備中。5月下旬にも侵攻を開始するとの噂である。
エーゲ海到達1時間前には、急使により、オスマン侵攻開始の報せがもたらされる。

参戦を希望する諸君は、ただちにカンディアへ集結。
聖ヨハネ騎士団の騎士たちの先導のもと出撃し、 迫り来る敵艦隊を殲滅せよ。

リアル歴史の教皇庁はどうだたのかなーとか、いろいろ知りたくなってくる。

とりあえずDOLの教皇庁は航海者に丸投げともいえるけど、こういう通達を出すくらいはしてたり。

通達くらいはタダだしリアル教皇もやってたのかなあ……?

リラダン騎士団長も手紙をくれる。

歴史体験イベントってロマンあっていいよねみたいな。

西欧諸国の航海者たちに告ぐ。

諸君らの健闘により、我らはオスマン帝国に対し、連戦連勝を続けている。
だが、かの国のスルタンは、度重なる敗戦に激怒し、
今すぐにでも、再度の侵攻を命じようとしておるらしい。

しかも、イスタンブールに放った密偵の情報によれば、
次なる侵攻作戦は、我らの虚を突くため、これまでの作戦に比べ
早き時刻、あるいは遅き時刻より開始されるとのことである。

猛き将士諸君らよ、決戦の時は来た。
今こそ、諸君らの持ち前の警戒心を最大限に発揮し、敵の襲来に備えるがよい。
そして、我らが母なる海・地中海を、オスマンの魔手より守りきろうではないか!

聖ヨハネ騎士団長フィリップ・ヴィリエール・ド・リラダン記す

イベント内容については、ぐぐればブログがいくつかみつかるからそれ読むと雰囲気伝わるかんじ。

たくさん喋ってくれるの楽しい。

大変なんだろうけど。

それはそうと回顧と懐古っていろいろ似ててちょっと迷う。

▼塩野七生「ロードス島攻防記」と、DOLのこのイベントとの関係?

ところで、DOLのこのイベントの登場人物は、人物紹介もあるんだけれど。

rodosu2

騎士ラ・ヴァレッテ

本名ジャン・ド・ラ・ヴァレッテ・パリゾン
(1494~1568):28歳

フランス・ガスコーニュ出身。騎士一族の長子として生まれた生粋の騎士。 謹厳実直な性格の持ち主であり、現在は騎士団長秘書官をつとめる。 どんな混戦に遭遇しても、極めて冷静な指揮を執り続けることから、 騎士たちの絶大な信奉を集めており、次期騎士団長の呼び声も高い。 少年時代、ハイレディンに捕われ、彼らの船を漕いでいた過去があり、 オスマン艦隊撃滅に執念を燃やす。

騎士オルシーニ

本名ジャンバッティスタ・オルシーニ
(1497~1522):25歳

ローマの豪族オルシーニ家出身の騎士。 貞潔をモットーとするヨハネ騎士団にありながら、私生活において女性問題を抱えており、 事あるごとにラ・ヴァレッテにとがめられている。 だが、実戦の指揮官としては極めて有能で、大胆な用兵により敵を翻弄する。 豪放磊落な性格で、喜怒をはっきりと表す好漢である。

リラダン騎士団長

本名フィリップ・ヴィリエール・ド・リラダン
(1464~1534):58歳

フランス・ブルターニュ地方名家の出身。 1521年に、ファブリッツィオ・デル・カレットの死去に伴い、騎士団長に就任した。 スレイマン大帝が、ロードス島の引き渡しを要求してきた際には、断固として拒否。 騎士たちを率い、およそ半年に渡る攻囲戦を戦い抜いた硬骨漢である。

この人たちはリラダン、ラ・ヴァレッテはともかく(リラダンはこの時の騎士団長だし、ラ・ヴァレッテは後のマルタ包囲戦のときの騎士団長)オルシーニって、塩野さんの小説のオリジナル??

▼塩野さんの歴史小説について、雑感

てことで、塩野さんの歴史小説について。

塩野さんの歴史小説のスタイルは好き。
基本は歴史エッセイのようなストイックさと情報量。
人間ドラマ的な要素は少なくて、「歴史」がテーマだということがそのへんから浮き彫りになっているところも好み。
そういう傾向の方が良いというのではなく、そういう傾向の方向性で塩野さんの作品は歴史小説の境地を切り開いていると思うから。

あとストイックと感じるのは、現代日本人的なリアル感を付与することが登場人物にリアリティを与えること――みたいな鬱陶しさが抑えられているということ。
歴史小説にありがちな、リアリティに対する理解の貧困、みたいなそれを免れているということ。

といってストイックなだけというわけでもなかったり。
この人の作品を読んでいていつも思うのは、作者はその時代や登場人物(少なくとも中心人物)を好き、あるいは良い点を描こう、魅力的に描こうとしているなあということが特に隠すわけでもない雰囲気で伝わってくる気がするということだったり。

「ロードス島攻防記」についていえば、この時58歳だったリラダンはともかく、ラ・ヴァレッテ、オルシーニ、アントニオと全員美青年設定にして容姿の描写をしているのは、歴史小説ではこういうところで容姿を良くするのもリアリティないとかなんとなく抑えたりする人も多い気がするんだけど、別にそんな配慮は意味ないのかもとか思わなくもなかったり。
またスレイマン大帝が、そんなに知らないわりにはすごく美化されてるんじゃないの、ってくらい格好良く描かれているのも印象的だったり。

あとはロードス島の風景や気候についてもよかったなーとか。

オルシーニの恋愛については、淡々としているけれど、それは映画のロングショットみたいな距離感で、歴史物が恋愛物にジャンルがぶれることを防いでいる効果があっていいと思ったり。
この辺も、入れなくてもいいともいえるけど、あえて入れてこういう扱いというところが、作品の距離感を保ったままあちこちの出来事に視線を向けている気がして、これもまあいいなと思ったり。

とはいえ塩野さんも別に登場人物全員に好意的というわけでもないのは確か。

ゼノビアに対する言い方はきつかったこと覚えてるし……。

あと、この小説についていえば、最初の方の聖ヨハネ騎士団の歴史が結構長いのが、場合によっては挫折ポイントになりそう。

当時の西欧情勢をオルシーニの台詞で語らせてたのは、まあこんなところで凝られる方が冗長ってことで、ある意味技巧なのかもしれないとは思ったり。

設定説明台詞の使いみち?


てことで、聖ヨハネ騎士団とか楽しそうと思ったのでメモを兼ねて。

騎士団長のリラダン、名前に見覚えあるっていうかたぶんこの騎士団長よりは現代的には有名なフランスの作家のリラダンの一族なのかな。

そっちも楽しそうだけどとりあえず今回はこの辺でおわり。





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